2018/08/10
花田奈々子著 / 出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと
過去に
ヴィレッジヴァンガードの
店長を勤めていた経歴を持つ
花田菜々子さんの話題の書
「出会い系サイトで70人と実際に会って
その人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」を
拝読しました。

出典:topila.net
この作品は
花田さんの実体験にもとづいた
出会い系サイトで出逢った
ひと癖もふた癖もある
様々な男女に対し
30分という
限られた時間の中で
可能な限り
ポイントとなる情報を引き出し
自身の読書遍歴から
すすめるに値する本を
導き出し
紹介していくという
なんともユニークなプロセスを経て
人生のどん詰まりから
再生するまでを描いた
笑いと感動の物語なのですが
花田さんが
「本当の自分」との
邂逅(再会の意)を果たす場面に
こんな素敵な一文が
あります
もう普通の幸せはいらない。
恋愛も結婚もいらない。
お金も安定もいらない。
何もいらない。
ただ今日見た光を信じて生きて行こう。
この感動的な場面は
アースフルな視点に照らすなら
まあるい地球が見える地点まで
突き抜けてズームアウトした
グーグルアースの最果てです。
あるいは
グーグルアースという
システムの枠組みすらもを超越した
「言語化できない何か」です。
こんな
奇跡とも見まがう
サプライズが(たま~に)あるからこそ
人生って
やっぱり面白い
けれどもここで
いったん冷静に
そうは言っても
いち人間が
縄文時代のような
狩猟漁労の
暮らしをするのではなく
社会にかかわって
生きていく以上
安定はしなくとも
ある程度のお金は必要です
(養う誰かがいる人は
なおさらですね)
結婚はしなくとも
慕うに値する
異性が存在するということは
明日への活力になります
住所がなければ
できる仕事が
限られてしまいますし
インターネットを
利用することもできません
「何もいらない」とは言っても
よくよく考えてみれば
「何もいらない」わけには
いかない部分もあるんですよね
そうです
ぼくたち人間は
どんなにまばゆい
光源に貫かれたとしても
遅かれ早かれ
いつもの日常に
帰ってゆかねばなりません
理不尽なパイセンや上司
自己チューな友人や家族といった
理想と妥協の
狭間のなかで
どうにか
歩き始めなければなりません
生活を転がしていくために
お金を稼がねばなりません
花田さんが
「ただ今日見た光を信じて生きて行こう」と
書き記したように
その「光」は決して
永久不滅の幸福を
保障し続けてくれるものではないんですよね
永久不滅の幸福を
保障し続けてくれるものであるなら
そも
信じる必要すらないもの
であるはずだからです
これこそが
地に足がついたアースフル
ぼくらが歩く
地上の高さの視点です
ズームアウトできる力と
ズームインできる力と
両方のビジョンを
バランスよく使い分けられてこその
「アースフルネスライフ」なんですね
「時間」と「空間」とが
「生」と「死」とが
「盛」と「衰」とが
「よろこび」と「かなしみ」とが
ぼくらの肉体と精神をも
その一部として取り込みながら
相対する二本の糸で
タペストリーのように織りなす
この世界(グーグルアースの枠のなかの世界)は
毎日が
順風と逆風の連続です
けれども
グーグルアースの枠を超え
アースフルネスの枠を超えた
「言葉にならない何か」の感触を
ほんの一瞬でも
つかんだ花田さんは
その領域から貫かれた
不可視(目には見えない)な光の風穴を
その胸に秘め
順風に惑うことがあろうとも
逆風におびやかされることがあろうとも
確かな道標を示してくれる
「永久不滅の羅針盤」を
手にしたのかもしれません

また暑い(熱い)夏が始まった

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店長を勤めていた経歴を持つ
花田菜々子さんの話題の書
「出会い系サイトで70人と実際に会って
その人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」を
拝読しました。

出典:topila.net
この作品は
花田さんの実体験にもとづいた
出会い系サイトで出逢った
ひと癖もふた癖もある
様々な男女に対し
30分という
限られた時間の中で
可能な限り
ポイントとなる情報を引き出し
自身の読書遍歴から
すすめるに値する本を
導き出し
紹介していくという
なんともユニークなプロセスを経て
人生のどん詰まりから
再生するまでを描いた
笑いと感動の物語なのですが
花田さんが
「本当の自分」との
邂逅(再会の意)を果たす場面に
こんな素敵な一文が
あります
もう普通の幸せはいらない。
恋愛も結婚もいらない。
お金も安定もいらない。
何もいらない。
ただ今日見た光を信じて生きて行こう。
この感動的な場面は
アースフルな視点に照らすなら
まあるい地球が見える地点まで
突き抜けてズームアウトした
グーグルアースの最果てです。
あるいは
グーグルアースという
システムの枠組みすらもを超越した
「言語化できない何か」です。
こんな
奇跡とも見まがう
サプライズが(たま~に)あるからこそ
人生って
やっぱり面白い
けれどもここで
いったん冷静に
そうは言っても
いち人間が
縄文時代のような
狩猟漁労の
暮らしをするのではなく
社会にかかわって
生きていく以上
安定はしなくとも
ある程度のお金は必要です
(養う誰かがいる人は
なおさらですね)
結婚はしなくとも
慕うに値する
異性が存在するということは
明日への活力になります
住所がなければ
できる仕事が
限られてしまいますし
インターネットを
利用することもできません
「何もいらない」とは言っても
よくよく考えてみれば
「何もいらない」わけには
いかない部分もあるんですよね
そうです
ぼくたち人間は
どんなにまばゆい
光源に貫かれたとしても
遅かれ早かれ
いつもの日常に
帰ってゆかねばなりません
理不尽なパイセンや上司
自己チューな友人や家族といった
理想と妥協の
狭間のなかで
どうにか
歩き始めなければなりません
生活を転がしていくために
お金を稼がねばなりません
花田さんが
「ただ今日見た光を信じて生きて行こう」と
書き記したように
その「光」は決して
永久不滅の幸福を
保障し続けてくれるものではないんですよね
永久不滅の幸福を
保障し続けてくれるものであるなら
そも
信じる必要すらないもの
であるはずだからです
これこそが
地に足がついたアースフル
ぼくらが歩く
地上の高さの視点です
ズームアウトできる力と
ズームインできる力と
両方のビジョンを
バランスよく使い分けられてこその
「アースフルネスライフ」なんですね
「時間」と「空間」とが
「生」と「死」とが
「盛」と「衰」とが
「よろこび」と「かなしみ」とが
ぼくらの肉体と精神をも
その一部として取り込みながら
相対する二本の糸で
タペストリーのように織りなす
この世界(グーグルアースの枠のなかの世界)は
毎日が
順風と逆風の連続です
けれども
グーグルアースの枠を超え
アースフルネスの枠を超えた
「言葉にならない何か」の感触を
ほんの一瞬でも
つかんだ花田さんは
その領域から貫かれた
不可視(目には見えない)な光の風穴を
その胸に秘め
順風に惑うことがあろうとも
逆風におびやかされることがあろうとも
確かな道標を示してくれる
「永久不滅の羅針盤」を
手にしたのかもしれません

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