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ぼくたちは「健康になるため」に生まれてきたのか?

本日もお越しいただき
ありがとうございます


ぼくの事業所の
一人の高齢者に
自他ともに認める
「健康オタク」のTさん

(70代前半ということで
一昨日の記事の
山本明弘理事長
ほぼ同年齢です)

という方がいるのですが
誰よりも
食べるものに気を使い
誰よりも
衛生面にこだわっている
にもかかわらず──





Tさんの
ADL(日常生活動作)
落ちていくばかりで

杖をつきながら
できていた歩行も
ままならなくなり

ぼくが勤務中に
脳梗塞の兆候

(ろれつがまわらず
顔の半分が
麻痺している)

が現れ
救急搬送
なんてことも
ありました




ぼくは
Tさんに
健康オタクであることの
落とし穴
を見ます




テレビで見た
あるいは
口コミで耳にした
カラダにいいとされる
食品を
通常の食事とは
別途に要望し
カラダにわるいとされる
食品は
徹底して
そぎ落とされ

要望通りにいかないと
間もなく
体調不良を
訴え始めます




Tさんのように
食品に限らず
生活用品もすべて
なにもかも
オーガニックで揃えないと
気が済まない方を
たまに
お見受けするのですが


脳機能の状態がよく
自立歩行ができるような
健康的な
90歳以上の
高齢者の方で
そんな
神経質な生活を
送っている方に
ぼくは
今のところ
出会ったことがありません
(加えてこういう方は
えてしておおらかです)




このことは
前回の
健康に関する記事
「バカは風邪をひかない」の真相にも
通じるお話ですが

人間には
外から何かをしなくても
オートマチックに
毒素や老廃物を
排出する
「デトックス機能」というものが
備わっています




少しくらいの
毒素や
人工的な
添加物などであれば
自分の体の力で
処理できる機能が
最初から
備わっている
わけです




そんな体が
まったくの
無菌室
まったくの
無害な環境に
置かれ続けたなら
デトックスするための
身体能力が
弱体化する
ことは
避けられないと
ぼくは思うんですね




そうは言っても
処理能力の
許容範囲を超えて
あきらかに
身体に悪影響が
およぼされるほどに
食べ過ぎることや
添加物を取り入れることや
アレルギー体質の方が
無理に
アレルギー物質を
取り入れることは
それはそれで
カラダによくないことは
言うまでもありませんよね




食後
仕事や勉強に
支障が出るくらいに
胃腸が痛くなったり
頭やカラダが
重くなる経験は
みなさんも
何度となく
あると思うのですが

その状態は
まさに
カラダの
消化機能や
デトックス機能が
食べた物の量や
毒素の量に
追いついていないことを
表しています
(そうなることは
決してぼくも少なくないです笑)



この
「追いついていない状態」
保持されれば
されるほどに
「病」のリスクを
カラダのなかに
溜め込むことになる
んですね
(先天的に
組み込まれた病は
また話が別です)




加えて
年齢とともに
消化機能や
デトックス機能は
おとろえていきますし
生まれ持った
体質や
環境の変化によっても
「処理能力の限度値」は
変化してゆきます





かと言って
添加物や
毒素を
気にしすぎながら
食べる食事は
当人だけでなく
その周りの人間も
ちっとも楽しくありません



ときには
誰かと
カラダにわるそうな
ラーメンを食べたり
お酒を囲んで
ポテチをつまんだり
アイスを分け合い

けれども
自然栽培の食品や
オーガニックなものも
無理のない程度に
楽しみながら
取り入れる

そのくらいのほうが
きっと
豊かで
味わい深い
アースフルな
人生です





あるとき
Tさんと
公園にお散歩に
出かけたとき
「ぼくにはもう
健康しか
生きる目的が
ないからね」


Tさんが
さびしそうに
語ったのを
ぼくは
忘れることができません





ぼくたちは
「健康になるため」に
生まれてきた
わけではなく──

こころをとおして
他者と
触れあうこと
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出典:health.howstuffworks.com

家族や
友人との
楽しい食事の時間を
味わうこと

生まれてきたことを
よかったと思えるような
そんな体験を
「目的」として
そのために
「健康」という
手段がある


ぼくは
そんなふうに
思います




今日も
ありがとうございました







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出典:tabelog.com

いつか
Teruzoさんの
欧風料理
食べてみたい

ラ・コンセルジュ 日本橋人形町の欧風料理






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コメント

めろんさん

はじめまして。
コメントありがとうございます。

最近では、
めろんさんが体験されたような、
泥まみれになる子供の光景を見る機会が、
とても少なくなりました。
地域にもよるのだとは思いますが。

健康の決め手は、
ぼくは「微生物」にあると考えています。

このことは、
単純に「発酵食品をたくさん摂取しよう」
という意味ではなく、
「いかに体内の微生物を育てていくか」
という意味でのことなのですが、
そういう記事も少しずつアップしていきますので、
ぜひまた遊びにいらしてください。

はじめまして

友資様 はじめまして

健康状態に拘り過ぎるのは良くないですよね

かといって 野放図に添加物山盛りももちろんダメですけど

わたしは子供の頃 泥まみれ過ぎまして(笑)

それが今役立ってる気がしてなりません

健康は手段

まさにその通りだと思います

ひまわりさん

ありがとうございます。

ぼくは元はとても病弱な体質でしたが、ファスティングや自家製発酵食などの方法で健康的な体質を手にすることができました。

その辺のお話もこれから少しずつしていけたらと考えております。



こんにちは

なかなか興味深い話ですね。

個人的には友資さんと同じ考えです。健康はあくまで手段ですからね。目的では生きる意味がない。

もちろん、食事に気を使うのはいいことですが、神経質になると精神的なバランスを崩してしまうと思います。

病は気からとも言いますし、精神の安定ほど重要なことはないと私は思います。
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