2018/08/24
「友だち幻想/菅野仁著」から読み解くアースフルネス 後編
本日もお越しいただき
ありがとうございます
昨日の記事
「友だち幻想/菅野仁著」から読み解くアースフルネス 前編の
続きです
昨日は
サバンナの泉のほとりに
たくさんの種類の動物が
「われ関せず」といった様相で
水を飲んでいて
平和な空間を
共有しているがごとく
並存する
そんな「ルール作り」が
今こそ必要なのだと
「友だち幻想」の著者
菅野仁さんが
提唱している
というところまで
お話ししました
では
どうして
「ルール作り」こそが
「並存」を
うながすのか
菅野さんは
これまでの
学校の在り方が
「僕たちは同じように考えてるし
同じ価値観を共有して
同じことで泣いたり笑ったりする
結びつきの強い全体だよね」
という
なんとなくの雰囲気
根拠のない
「感情論」的なつながり
だったと
洞察するんですね
(これを菅野さんは
「フィーリング共有関係」
と呼んでます)
対して
「ルール作り」は
おのおののスポーツに
「参加者全員が
これ以上のことはしてはいけない」
という
最低限の規定があるような
「理性論」と
言うことができるかもしれません
もちろん
現行の
学校や社会にも
ルール(理性論)はあります
ですが
学校の場合は特に
「感情論」に
比重が傾きすぎているがために
息苦しさや
疎外感を
覚える子供が
多くなっている
というわけです
なるほど確かに
集団的な
「感情論」や
「同調圧力」によって
引き起こされた
ルワンダや
インドネシアの
大虐殺の歴史や
オウム真理教の事件を
ひもといてみれば──
「いじめ」や
「強制」もまた
「感情論」的なものであることが
見えてきます
ルールは「自由のため」にある!
とは
菅野さんの言葉ですが
「ルール」とは
言い方を換えれば
「不自由」でもあります
ですが
アースフルなビジョンで
「自由」と「不自由」の
その本質を見極めるなら
「闇」なきところに
「光」が認識できないのと同様
「不自由」なきところに
「自由」はないと
言うことができます
相手の気持ちを
覗けないように
こころが成り立ってることは
「不自由」にちがいありません
ですが
だからこそぼくらは
想像力の翼を
はためかせ
相手の気持ちを
自分のビジョンで
想像できるという
「自由」があります
100%確実な
願望実現法が
存在しないこともまた
やはり
不自由にちがいありません
ですが
だからこそぼくらは
その願望を
実現させるための
自分なりの
創意工夫と
思考錯誤を
重ねられるという
「自由」があります
トム・クルーズの
骨折がなかったなら
ミッションインポッシブル
フォールアウトが
完成しなかったこともまた
「不自由」がもたらした
「自由」にちがいありません
問題が起きたときこそチャンスなんです
ミッションインポッシブル/フォールアウト
このようにして
この世界は
いつなんどきも
「不自由」と
引き換えにしか
「自由」を
手に入れることが
できないように
できてしまっているわけです
とはいえ
あまりに偏った
制限や
規則が多すぎるルール(不自由)は
バランスがよくありません
他人を
いじめる自由がある
ということは同時に
「自分自身」もまた
いじめられる自由が
あることを意味します
そしてときには
「感情論」だって大切です
集団の結束力が
必要とされる
いち企業や
団体スポーツを考えれば
「理性」それだけで
ものごとのすべてが
うまくは進んでいかないことは
一目瞭然です
なので菅野さんは
自分自身の自由のためにも
他人に不要な
身体的精神的ダメージを
負わせたりすることのない
お互いの並存(自由)が
保障された
「最低限のルール」を
築いていこうよと
提唱するわけです
ですがぼくは
アースフルなビジョンでもって
こうも思います
菅野さんにもし
人間関係に悩む
娘さんの存在や
息苦しい現代社会という
現実問題がなかったなら──
その「不自由」を
破砕するための
創意工夫や
人と人とのつながりを
いいものにするための
「情熱」という
「自由」は
生まれえなかったと
今日も
ありがとうございました

ぼくがピックアップした部分は
本書の一部にすぎません
ぜひ全体を通して
一読されることを
おすすめします
著者の菅野仁さんが
逝去された五ヶ月後
執筆のきっかけとなった
娘さんもまた
あとを追うように
逝去されたそうです
二人の想いが
この先の世界に
結実しますように

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ありがとうございます
昨日の記事
「友だち幻想/菅野仁著」から読み解くアースフルネス 前編の
続きです
昨日は
サバンナの泉のほとりに
たくさんの種類の動物が
「われ関せず」といった様相で
水を飲んでいて
平和な空間を
共有しているがごとく
並存する
そんな「ルール作り」が
今こそ必要なのだと
「友だち幻想」の著者
菅野仁さんが
提唱している
というところまで
お話ししました
では
どうして
「ルール作り」こそが
「並存」を
うながすのか
菅野さんは
これまでの
学校の在り方が
「僕たちは同じように考えてるし
同じ価値観を共有して
同じことで泣いたり笑ったりする
結びつきの強い全体だよね」
という
なんとなくの雰囲気
根拠のない
「感情論」的なつながり
だったと
洞察するんですね
(これを菅野さんは
「フィーリング共有関係」
と呼んでます)
対して
「ルール作り」は
おのおののスポーツに
「参加者全員が
これ以上のことはしてはいけない」
という
最低限の規定があるような
「理性論」と
言うことができるかもしれません
もちろん
現行の
学校や社会にも
ルール(理性論)はあります
ですが
学校の場合は特に
「感情論」に
比重が傾きすぎているがために
息苦しさや
疎外感を
覚える子供が
多くなっている
というわけです
なるほど確かに
集団的な
「感情論」や
「同調圧力」によって
引き起こされた
ルワンダや
インドネシアの
大虐殺の歴史や
オウム真理教の事件を
ひもといてみれば──
「いじめ」や
「強制」もまた
「感情論」的なものであることが
見えてきます
ルールは「自由のため」にある!
とは
菅野さんの言葉ですが
「ルール」とは
言い方を換えれば
「不自由」でもあります
ですが
アースフルなビジョンで
「自由」と「不自由」の
その本質を見極めるなら
「闇」なきところに
「光」が認識できないのと同様
「不自由」なきところに
「自由」はないと
言うことができます
相手の気持ちを
覗けないように
こころが成り立ってることは
「不自由」にちがいありません
ですが
だからこそぼくらは
想像力の翼を
はためかせ
相手の気持ちを
自分のビジョンで
想像できるという
「自由」があります
100%確実な
願望実現法が
存在しないこともまた
やはり
不自由にちがいありません
ですが
だからこそぼくらは
その願望を
実現させるための
自分なりの
創意工夫と
思考錯誤を
重ねられるという
「自由」があります
トム・クルーズの
骨折がなかったなら
ミッションインポッシブル
フォールアウトが
完成しなかったこともまた
「不自由」がもたらした
「自由」にちがいありません
問題が起きたときこそチャンスなんです
ミッションインポッシブル/フォールアウト
このようにして
この世界は
いつなんどきも
「不自由」と
引き換えにしか
「自由」を
手に入れることが
できないように
できてしまっているわけです
とはいえ
あまりに偏った
制限や
規則が多すぎるルール(不自由)は
バランスがよくありません
他人を
いじめる自由がある
ということは同時に
「自分自身」もまた
いじめられる自由が
あることを意味します
そしてときには
「感情論」だって大切です
集団の結束力が
必要とされる
いち企業や
団体スポーツを考えれば
「理性」それだけで
ものごとのすべてが
うまくは進んでいかないことは
一目瞭然です
なので菅野さんは
自分自身の自由のためにも
他人に不要な
身体的精神的ダメージを
負わせたりすることのない
お互いの並存(自由)が
保障された
「最低限のルール」を
築いていこうよと
提唱するわけです
ですがぼくは
アースフルなビジョンでもって
こうも思います
菅野さんにもし
人間関係に悩む
娘さんの存在や
息苦しい現代社会という
現実問題がなかったなら──
その「不自由」を
破砕するための
創意工夫や
人と人とのつながりを
いいものにするための
「情熱」という
「自由」は
生まれえなかったと
今日も
ありがとうございました

ぼくがピックアップした部分は
本書の一部にすぎません
ぜひ全体を通して
一読されることを
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コメント
承認待ちコメント
2018/09/08 16:05 by 編集
えびはんさん
大丈夫です。
笑えないレベルで深刻な不自由をもたらすような方は、えびはんさんのような言い方はできない気がします。
2018/08/25 17:02 by 友資 URL 編集
No title
教えてくださってありがとうございました。
2018/08/25 01:34 by えびはん URL 編集