2018/08/23
「友だち幻想/菅野仁著」から読み解くアースフルネス 前編
本日もお越しいただき
ありがとうございます
10年前に書かれた本
「友だち幻想」が
現在になって
脚光を浴びているとのことで
椎名林檎さんと並んで
「話し言葉」が素敵だなあと
ぼくがつねづね感じている
タレントの壇蜜さんが
帯でお勧めしていることや
タイトルもタイトルで
興味をそそるものだったので
思わず
手に取りました
「友だち幻想」は
なにも
「友だちなんてみんな嘘っぱち」的な
ニヒリズム(空虚)を訴えた
作品ではなく
誰しもが
人生のいち大テーマにすえ置く
「どうしたら人は幸せになれるのか?」
について
人と人との繋がりのなかから
見い出すことを試みた
「希望の書」です
かつて
インターネットが
普及する以前の
貧しい時代の日本では
他者と「同調」することが
生きていくために
不可欠なもので
「出る杭は打たれる」
「長い物には巻かれろ」
といった
強い同調圧力の
その反面
「お互いを支えあい
助け合う」
という意識もまた
とても強い
そんな時代でしたが
人々の意識は
核家族化の進行や
インターネットの普及とともに
「集団」から
「個」の尊重へと
移り変わり
その流れは今もなお
リアルタイムで
加速中です
ところが
菅野さんは
一見すると
「個」が尊重される
時代になったかに見えて
実は
新たな形の
「同調圧力」が
生まれ始めていると
推察するんですね
(菅野さんは
「ネオ共同性」という造語で
これを記してます)
たとえば
SNSなんかがそうですね
既読スルーはご法度で
返事をしなければ
「いいね」をしなければ
「無言の反逆」とみなされ
仲間外れにされる
いじめに遭ってしまう
「フォロー」しなければ
友だちじゃないと
応援していないと
誤解されてしまうのでは
という一抹の不安
逆に
「フォロー」されなければ
あの人は自分を
嫌っているんだろうか
その程度の
関係性なのだろうか
などと
不要な疑心暗鬼を
引き起こす
そういう
新しい形の「同調圧力」が
若者だけにとどまらず
大人のあいだにまで
うずまいています
学校もまた
最近になって
「個」の尊重を
かかげるようにはなったものの
「みんな仲良く」
「一丸となって」
といった
同調的スローガンをも
同時にかかげるという
矛盾したダブルスタンダードが
いまだに消えることなく
残っています
当然ながら
そんな矛盾に
うまく合わせられない子供や
「みんな仲良く」を
押し売りされてると
感じる子供は
学校が
息苦しくなります
しかも
表向きは
そんなキレイごとを
かかげておきながら
「数字での評価」という
競争システムが
学校には
組み込まれていますから
それを補いうる
容姿の良さや
芸術的才能や
運動能力など
自己肯定できうる
なんらかの能力がない
そんな子供もまた
劣等感や
疎外感により
学校が
息苦しくなります
社会に出たなら
さらなる
「人としての評価の数値化」に
さらされますから
そんな子供が
社会に出たなら
ますます行き場を
失ってしまいます
そこで菅野さんは
「並存」
というキーワードを
持ち出します
子供に限らず
大人にだって
どうしても
好きになれない人間や
理屈を超えて
合わない人間が
さけがたく
現れます
そんな人とは
ムリにかかわることなく
ムリなく
距離を置けるような
サバンナの泉のほとりに
たくさんの種類の動物が
「われ関せず」といった様相で
水を飲んでいて
平和な空間を
共有しているがごとく
並存する
そんな「ルール作り」が
今こそ必要なのだと
菅野さんはいうんですね
まだ
本の説明だけしか
進んでませんが
ごめんなさい
長くなってしまったので
続きは明日へゆだねます
今日も
ありがとうございました

エボシカメレオン(ちんさん)
こういうの見ると
キレイにぜんぶ剥がしたくなる

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ありがとうございます
10年前に書かれた本
「友だち幻想」が
現在になって
脚光を浴びているとのことで
椎名林檎さんと並んで
「話し言葉」が素敵だなあと
ぼくがつねづね感じている
タレントの壇蜜さんが
帯でお勧めしていることや
タイトルもタイトルで
興味をそそるものだったので
思わず
手に取りました
「友だち幻想」は
なにも
「友だちなんてみんな嘘っぱち」的な
ニヒリズム(空虚)を訴えた
作品ではなく
誰しもが
人生のいち大テーマにすえ置く
「どうしたら人は幸せになれるのか?」
について
人と人との繋がりのなかから
見い出すことを試みた
「希望の書」です
かつて
インターネットが
普及する以前の
貧しい時代の日本では
他者と「同調」することが
生きていくために
不可欠なもので
「出る杭は打たれる」
「長い物には巻かれろ」
といった
強い同調圧力の
その反面
「お互いを支えあい
助け合う」
という意識もまた
とても強い
そんな時代でしたが
人々の意識は
核家族化の進行や
インターネットの普及とともに
「集団」から
「個」の尊重へと
移り変わり
その流れは今もなお
リアルタイムで
加速中です
ところが
菅野さんは
一見すると
「個」が尊重される
時代になったかに見えて
実は
新たな形の
「同調圧力」が
生まれ始めていると
推察するんですね
(菅野さんは
「ネオ共同性」という造語で
これを記してます)
たとえば
SNSなんかがそうですね
既読スルーはご法度で
返事をしなければ
「いいね」をしなければ
「無言の反逆」とみなされ
仲間外れにされる
いじめに遭ってしまう
「フォロー」しなければ
友だちじゃないと
応援していないと
誤解されてしまうのでは
という一抹の不安
逆に
「フォロー」されなければ
あの人は自分を
嫌っているんだろうか
その程度の
関係性なのだろうか
などと
不要な疑心暗鬼を
引き起こす
そういう
新しい形の「同調圧力」が
若者だけにとどまらず
大人のあいだにまで
うずまいています
学校もまた
最近になって
「個」の尊重を
かかげるようにはなったものの
「みんな仲良く」
「一丸となって」
といった
同調的スローガンをも
同時にかかげるという
矛盾したダブルスタンダードが
いまだに消えることなく
残っています
当然ながら
そんな矛盾に
うまく合わせられない子供や
「みんな仲良く」を
押し売りされてると
感じる子供は
学校が
息苦しくなります
しかも
表向きは
そんなキレイごとを
かかげておきながら
「数字での評価」という
競争システムが
学校には
組み込まれていますから
それを補いうる
容姿の良さや
芸術的才能や
運動能力など
自己肯定できうる
なんらかの能力がない
そんな子供もまた
劣等感や
疎外感により
学校が
息苦しくなります
社会に出たなら
さらなる
「人としての評価の数値化」に
さらされますから
そんな子供が
社会に出たなら
ますます行き場を
失ってしまいます
そこで菅野さんは
「並存」
というキーワードを
持ち出します
子供に限らず
大人にだって
どうしても
好きになれない人間や
理屈を超えて
合わない人間が
さけがたく
現れます
そんな人とは
ムリにかかわることなく
ムリなく
距離を置けるような
サバンナの泉のほとりに
たくさんの種類の動物が
「われ関せず」といった様相で
水を飲んでいて
平和な空間を
共有しているがごとく
並存する
そんな「ルール作り」が
今こそ必要なのだと
菅野さんはいうんですね
まだ
本の説明だけしか
進んでませんが
ごめんなさい
長くなってしまったので
続きは明日へゆだねます
今日も
ありがとうございました

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