2019/01/23
「あなたは太陽を見たことがあるか」マイスター・エックハルトと老子
前回の記事
「神」という概念を超えた「神」
マイスター・エックハルトとスピノザでは
マイスター・エックハルトの言葉や
その生涯から
釈迦(ブッダ)やスピノザとの
類似性を見ていきましたが
下に引いた
エックハルトの言葉を
一読したなら
「おや」と
気がつく方も
いらっしゃるかもしれません
汝の自己から離れ
神の自己に溶け込め
さすれば
汝の自己と神の自己が
完全に一つの自己となる
神と共にある汝は
神がまだ存在しない存在となり
名もなき無なることを理解するであろう
「名もなき無」といえば
古代中国の
賢者とも哲学者とも呼ばれる
老子のことを
避けて通れそうもありません
老子は
エックハルトが言うところの
「無」を
「道(タオ)」と呼びましたが
これを「神」と言い換えても
差し支えないと
ぼくは考えます
拙い訳で恐縮ですが
見えるものと見えないものは「道(タオ)」の胎内で踊り続ける
『老子道徳経』體道第一
という記事から
引用します
「道(タオ)」を「神」に変換し
読んでみて下さい
「道(タオ)」は
生き方だとか
人生の道しるべ
なんかじゃないんだ
「道(タオ)」は
言葉で
言い表せたり
名前が
付けられるもの
なんかでもないんだ
「道(タオ)」の
母なる愛を
継受し
湧きいづることになった
すべての言葉と
すべての万物
相対するすべての
無(見えないもの)と
有(見えるもの)とは
「道(タオ)」の
その胎内で
踊り始めたよ
だからこそ
無(見えないもの)は
常に
目には見えない形で
「道(タオ)」の
その不可思議を
見てみたいと
欲し
有(見えるもの)は
常に
目に見える形で
「道(タオ)」の
その姿形を
見てみたいと
欲し続けるのさ
この
「有」と
「無」とは
同じ
母なる「道(タオ)」を
みなもとに
名を異にしているもの
ただそれだけのことさ
言わずもがな
きみのなかにも
「有(肉体)」と
「無(こころ)」とが
宿されているだろう?
両者は別名
「2」の世界とも言い
「2」の世界の
その先には
「道(タオ)」への
扉(「1」の世界)が
ひらかれているんだ
エックハルトの言う「無」は
「0」の世界を意味し
老子の言う「無」が
「有(ある)」「無(なし)」の
相対性(「2」の世界)の中の
片側の「無」を
意味するのですが
「神」にしても
「仏」にしても
「道」にしても
「無」にしても
「ゼロ」にしても
「0」の世界を
示す言葉は
いろいろあるもので
示す言葉が
人それぞれ違う
というところに
生まれ育った風土や
独自の軌跡をたどってきた
伝達者たちの
それぞれの
「個性」や「人間」を見ます
そして
「0」の世界を
言葉で示した瞬間に
「0」の純度が
果汁100%から
果汁10%くらいに
大幅に落ちてしまう
というジレンマが
伝達者たちの中には
常に孕んでいて
おそらくは老子も
エックハルトも
釈迦(ブッダ)も
あのイエスも
その絶対的な
「2」の世界における
見えない壁に
思わず
爆笑したか
苦笑いしていたかもしれません(´Д`)
たとえば
異常気象によって
黒く厚い大気が
何十年も地球を覆うことになり
写真や画像もいっさい残っておらず
生まれてこのかた
「太陽」を一度も見たことがない
若者が大勢いたとして──

出典:apod.nasa.gov
太陽の記憶を持った
老人たちが
太陽がどんなものなのかを
言葉で説明したなら
それは
見たことがない若者たちのあいだで
伝言ゲームのように
「真実の太陽」とは違った
誤った解釈に
変化していくことは
想像にかたくありません
そしてそれが
現在にまで体系化され
組織化した
あらゆる宗教の
あらゆる宗派と
言えるのかもしれませんね
どんな言葉を
用いようとも
五感や
全身全霊で
一瞬でも体感した
太陽に勝るものは
どこにもありません
次回は
そんなまだ見ぬ太陽を
「空(くう)」と呼んだ人物を
ご紹介できればと思っております(^_^)
「宗教」から読み解く
アースフルネスのコーナーでした
今日も
ありがとうございました

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社会をアースフルネスに読み解くお話や
ぼく独自の健康法や体験談
その他にも
手探り手探りで
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不可解
かつ
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いっさいぼくは
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もちろん
それぞれの良さが
あるのですが
それらのものは
一回だけで
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決して安くはない金額を要し
まったく同じものを
くり返し見ることができませんが
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「無」を
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差し支えないと
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「道(タオ)」を「神」に変換し
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生き方だとか
人生の道しるべ
なんかじゃないんだ
「道(タオ)」は
言葉で
言い表せたり
名前が
付けられるもの
なんかでもないんだ
「道(タオ)」の
母なる愛を
継受し
湧きいづることになった
すべての言葉と
すべての万物
相対するすべての
無(見えないもの)と
有(見えるもの)とは
「道(タオ)」の
その胎内で
踊り始めたよ
だからこそ
無(見えないもの)は
常に
目には見えない形で
「道(タオ)」の
その不可思議を
見てみたいと
欲し
有(見えるもの)は
常に
目に見える形で
「道(タオ)」の
その姿形を
見てみたいと
欲し続けるのさ
この
「有」と
「無」とは
同じ
母なる「道(タオ)」を
みなもとに
名を異にしているもの
ただそれだけのことさ
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きみのなかにも
「有(肉体)」と
「無(こころ)」とが
宿されているだろう?
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その先には
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ひらかれているんだ
エックハルトの言う「無」は
「0」の世界を意味し
老子の言う「無」が
「有(ある)」「無(なし)」の
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片側の「無」を
意味するのですが
「神」にしても
「仏」にしても
「道」にしても
「無」にしても
「ゼロ」にしても
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いろいろあるもので
示す言葉が
人それぞれ違う
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生まれ育った風土や
独自の軌跡をたどってきた
伝達者たちの
それぞれの
「個性」や「人間」を見ます
そして
「0」の世界を
言葉で示した瞬間に
「0」の純度が
果汁100%から
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大幅に落ちてしまう
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