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「神」という概念を超えた「神」マイスター・エックハルトとスピノザ

本日もお越しいただき
ありがとうございます




タイトルの
マイスター・エックハルトという人物は
「聖書」
絶対的権威を持つ
社会体制の中
それに異を唱える者には
極刑をも辞さない
13世紀のドイツ(神聖ローマ帝国)を生きた
キリスト教神学者であり
神秘主義者です
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出典:www.pinterest.es

(現代のスピリチュアルメッセンジャーに
エックハルト・トールという
著名な人物が現存しますが
その方とは別人です)






そんな社会体制のなか
しかも自身が
キリスト教神学者という
立場にありながら
「言葉で表せる神は幻想にすぎない」
といったニュアンスの
宗教改革的発言をした
エックハルトは
火刑に処される直前に
亡くなった
ということなのですが
(死因は不明です)

「自己からの離脱」
だったり
被造物(森羅万象)は「無」である
といった表現をする
西洋の宗教人や哲学者を
ぼくは他に知らない気がします




「離脱(解脱)」や
「無」と言えば
東洋の哲学者でいうところの
あの人
釈迦(ブッダ)の十八番
ですもんね




「被造物(人間もふくめた万物)」は
それ自体では
存在すらできない
純粋な無である」
とは
エックハルトの言葉ですが





この言葉は
「神(0の世界)」という「実体」から
映写機のように
投影された世界が
この世界(2の世界)だ
ということを
意味します




「神」という概念を
追い続ける限り
どこまで行ってもそれは
映写機から映し出された
幻想であり
「神」をかたどった
「神ではないもの」であり
それでは決して
「神」に辿り着くことはなく




個人個人が
思い描く「神」という言葉
「神」というイメージや
固定概念を
きれいさっぱり
捨て去ったところに
初めて
『「神」は顕現する』 

そう言っているわけです
(釈迦(ブッダ)の解脱のプロセスに
そっくりですね)





そんな思想を
エックハルトの時代と場所の
状況下で
公言したなら
有神論の仮面をかぶった
「無神論」
と受け取られても
いたしかたなく





教会や聖職者といった
神と人とを仲介する
場所や人間は
不要になってしまいますから




とうぜんながら
聖職者や
信者の人々から
強い反発を受けますし




聖書と信仰によって
国の統制を保っていた
時の権力者が
放っておくはずもありません




ぼくはここで
西洋人であることや
その思想哲学もふくめ
連想してしまう
一人の人物を
思い浮かべます




それが16世紀の
オランダを生きた
哲学者スピノザです





彼もまた
哲学(理性)は
神学(信仰)の
婢女(召し使いの女)でなければならない

といった
一神教的神(信仰)を
理性的にとらえようものなら
「非国民」と同義の
社会体制にあって
身の危険を顧みず
「神即自然(「1」の世界の神)」を提唱し
ユダヤ人共同体を破門
追放され




聖書(信仰)の権威を守りつつ
理性的に生きる道(真理への道)

民衆というよりはむしろ
社会体制に理性を奪われた
同志(他の哲学者)たち

提唱することを
こころみますが




志を同じくする
リベラルな政治指導者
ヤン・デ・ウィット
暴徒と化した民衆に惨殺され
スピノザ自身もまた
「無神論者」
「危険人物」

レッテルを貼られ
命を狙われながら
数少ない理解者しか得られない
生涯を送ることになったと
言われています
(その優れた人柄から
「有徳の無神論者」
というあだ名もあったようです)




その思想哲学の
表現方法や
伝達手段はちがえど
2人が言いたいことの
行き着くところは
一緒ではないか

ぼくにはそう見えます




ところが
エックハルトの見た
神との一致は
釈迦(ブッダ)とスピノザ
とどまりません




次回もまた
「マイスター・エックハルトの見た神」
同じ神を見ていたと思える人物を
ご紹介します(^^♪

25日配信の
「2」の世界とは何か?字幕付き動画解説
メルマガ動画でも
エックハルトとスピノザのお話を
少しだけしております




「宗教」から読み解く
アースフルネスのコーナー
でした
今日も
ありがとうございました


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