2018/08/11
ヒップホップと縄文とアイヌ、そしてアースフルネス 前編
今日もお越しいただき
ありがとうございます
本日は
TBSラジオ
「アフター6ジャンクション」の
特集コーナーゲスト
望月昭秀さん(フリーペーパー縄文ZINE編集長)の
お話に触発され
多くはありませんが
関連書籍や
ネットの情報などを頼りに
アースフルを試みた記事です
朝鮮半島から
稲作文化(弥生文化)が
運び込まれる
そのときまで
日本列島は
縄文時代を
一万年以上ものあいだ
存続させてきたと
伝えられておりますが
それだけの長期間
存続できた理由はというと
縄文文化が
「母性社会」であったことが
その要因であると
分析する方も多くいるようで
父性とは
ぼくが思うに
「競争力」や
「反発力」
あるいは
「合理性」なのですが
母性は
その対極にあるもの
「共同力」や
「協同力」だったり
「共感力」
そして
「非合理性」
もっと言うなら
「愛」と言っても
いいかもしれません
文字がなく
国家も存在しない文化が
一万年以上も存続した
という例は
世界史的にも
他にないそうなんですね
集団のリーダーを担うのは
「巫女」の役割で
女性を中心とした
社会を築き上げていた
縄文人は
生きるために獲得できる
あらゆる食料や
道具となるものを
「森からの借りもの」と
そう考え
最終的には
「森に返すもの」と
そう考え
定住している土地の
狩猟採集物資が
少なくなってくると
別な土地に移動するという
定住移動の
両型スタイルを
取っていたそうです
なので
彼ら彼女らには
「自分のもの」という
所有概念がなく(ある人もいたかもしれませんが)
「森(自然)」と
「神」とは
同じものだったといいます
縄文人の末裔と
言い伝えられている
アイヌの人々もまた
「森(自然)」を
「カムイ(神)」と称します
ちなみに「アイヌ」は
「人間」という意味です
「所有」「貯蓄」という
新概念が
持ち込まれたのは
弥生時代以降
稲作が
伝来することになってから
スマホ登場初期は
「スマホなんて邪道だ!」と
かたくなにガラケーに
こだわっていた人々も
便利さや
社会的孤立から
結局はスマホを
持たざるをえなくなったかのごとく
人々は
所有する土地を
区画化するようになり
食料(富)を
蓄えるようになり
やがては奪い合い
争いを始めることに
なってゆきます
(ちなみに
争いによる暴力的な痕跡が
遺骨などから見つかるのは
弥生以降だそうです)
縄文スピリット(母性社会)の終焉
そして
現代社会にまで通ずる
父性社会の黎明です
「借りものスピリット」は
次第に影を
ひそめるようになってゆき
「所有文化」になじめなかった
一部の人々は
北へ北へと追われ
現在の「北海道」へとたどり着き
アイヌという
縄文ゆかりの文化を
築き上げました
なので
望月さんいわく
北海道には
弥生時代はなかったと
言うことができるそうです
アイヌの先住民族が
縄文スピリットから
受け継いだとされている
独特の風習に
「チャランケ」というものが
あります
チャランケには
「アイヌ(人間)」同士の
争いごとの調停と
「カムイ(神)」への談判という
二つの意味が
ありました
予期せぬ災害や
事故に見舞われたとき
カムイへの談判は
行われます
多神教のごとく
カムイにも
いろんな役まわりのカムイがいたようで
見張り役のカムイの
怠惰を責めつつ
他のカムイたちにも
今後はこういう災厄や事故がないよう
お願いするというんですね
興味深いことに
神を崇める(上に見る)人が
多い現代人には
理解しがたいことだと
思われますが
カムイはアイヌにとって
偶像でも崇拝対象でもなく
共に生き
共に歩む
対等な立場の存在
だったそうです
アースフルに
読み解くなら
極端な上(偶像や妄信)を
作るということは
必然的に同時に
極端な下(差別や排他)が
生み出されることを
意味します
肉眼で見える
自然や動植物も
目には見えない
神秘なるものも
対等な立場として考える
縄文時代の
平和の秘密が
そんなところにも
あるのかもしれません
そしてもうひとつ──
人間同士のいさかいケースの
チャランケについては
長くなってしまったので
明日にゆだねたいと思います
「縄文」というトピックに
魅せられると同時に
いざなわれるように
東京国立博物館の
縄文展に足が動いておりました


どういうわけか
縄文の人物造形は
みんな三本指↓

出典:pinterest.jp

出典:55museum.com

出典:tnm.jp
宇宙人?説があるとかないとか

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本日は
TBSラジオ
「アフター6ジャンクション」の
特集コーナーゲスト
望月昭秀さん(フリーペーパー縄文ZINE編集長)の
お話に触発され
多くはありませんが
関連書籍や
ネットの情報などを頼りに
アースフルを試みた記事です
朝鮮半島から
稲作文化(弥生文化)が
運び込まれる
そのときまで
日本列島は
縄文時代を
一万年以上ものあいだ
存続させてきたと
伝えられておりますが
それだけの長期間
存続できた理由はというと
縄文文化が
「母性社会」であったことが
その要因であると
分析する方も多くいるようで
父性とは
ぼくが思うに
「競争力」や
「反発力」
あるいは
「合理性」なのですが
母性は
その対極にあるもの
「共同力」や
「協同力」だったり
「共感力」
そして
「非合理性」
もっと言うなら
「愛」と言っても
いいかもしれません
文字がなく
国家も存在しない文化が
一万年以上も存続した
という例は
世界史的にも
他にないそうなんですね
集団のリーダーを担うのは
「巫女」の役割で
女性を中心とした
社会を築き上げていた
縄文人は
生きるために獲得できる
あらゆる食料や
道具となるものを
「森からの借りもの」と
そう考え
最終的には
「森に返すもの」と
そう考え
定住している土地の
狩猟採集物資が
少なくなってくると
別な土地に移動するという
定住移動の
両型スタイルを
取っていたそうです
なので
彼ら彼女らには
「自分のもの」という
所有概念がなく(ある人もいたかもしれませんが)
「森(自然)」と
「神」とは
同じものだったといいます
縄文人の末裔と
言い伝えられている
アイヌの人々もまた
「森(自然)」を
「カムイ(神)」と称します
ちなみに「アイヌ」は
「人間」という意味です
「所有」「貯蓄」という
新概念が
持ち込まれたのは
弥生時代以降
稲作が
伝来することになってから
スマホ登場初期は
「スマホなんて邪道だ!」と
かたくなにガラケーに
こだわっていた人々も
便利さや
社会的孤立から
結局はスマホを
持たざるをえなくなったかのごとく
人々は
所有する土地を
区画化するようになり
食料(富)を
蓄えるようになり
やがては奪い合い
争いを始めることに
なってゆきます
(ちなみに
争いによる暴力的な痕跡が
遺骨などから見つかるのは
弥生以降だそうです)
縄文スピリット(母性社会)の終焉
そして
現代社会にまで通ずる
父性社会の黎明です
「借りものスピリット」は
次第に影を
ひそめるようになってゆき
「所有文化」になじめなかった
一部の人々は
北へ北へと追われ
現在の「北海道」へとたどり着き
アイヌという
縄文ゆかりの文化を
築き上げました
なので
望月さんいわく
北海道には
弥生時代はなかったと
言うことができるそうです
アイヌの先住民族が
縄文スピリットから
受け継いだとされている
独特の風習に
「チャランケ」というものが
あります
チャランケには
「アイヌ(人間)」同士の
争いごとの調停と
「カムイ(神)」への談判という
二つの意味が
ありました
予期せぬ災害や
事故に見舞われたとき
カムイへの談判は
行われます
多神教のごとく
カムイにも
いろんな役まわりのカムイがいたようで
見張り役のカムイの
怠惰を責めつつ
他のカムイたちにも
今後はこういう災厄や事故がないよう
お願いするというんですね
興味深いことに
神を崇める(上に見る)人が
多い現代人には
理解しがたいことだと
思われますが
カムイはアイヌにとって
偶像でも崇拝対象でもなく
共に生き
共に歩む
対等な立場の存在
だったそうです
アースフルに
読み解くなら
極端な上(偶像や妄信)を
作るということは
必然的に同時に
極端な下(差別や排他)が
生み出されることを
意味します
肉眼で見える
自然や動植物も
目には見えない
神秘なるものも
対等な立場として考える
縄文時代の
平和の秘密が
そんなところにも
あるのかもしれません
そしてもうひとつ──
人間同士のいさかいケースの
チャランケについては
長くなってしまったので
明日にゆだねたいと思います
「縄文」というトピックに
魅せられると同時に
いざなわれるように
東京国立博物館の
縄文展に足が動いておりました


どういうわけか
縄文の人物造形は
みんな三本指↓

出典:pinterest.jp

出典:55museum.com

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