2018/11/30
「とおりいっぺんの色ではないからこそ人生」人工ボディ技師・福島有佳子
本日もお越しいただき
ありがとうございます
11月26日放送の
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」を見ました
密着取材の相手は
先天的な障害や
事故や病気で失った
体の一部を補う
シリコン製のボディパーツを
制作する
人工ボディ技師の
福島有佳子さんです

出典:oreno-trend.biz
当代一と
世界的にも名高い
福島さんの
人工ボディは
単にリアルなだけのものとは
一線を画します
リアルなだけのものであれば
芸術家にだって
ひいては
機械にだって
作れてしまうわけですが
福島さんのそれは
福島さんの手による
完全フルオーダーでありながら
イエスや
釈迦(ブッダ)の
対機説法(対話術)を
彷彿とさせるような
徹底された
カウンセリングのもとに
機能性や
装着感を含めた
個人個人に
限りなく適合するものを
妥協なく
目指しているため
まるで
魂が宿ったかのような
その人のための
その人だけの
人工ボディが
生み出されることになります

出典:atsumorikouwaka.com
「その人の体を
作っているんです
その人の体を
作りたいんです」
という言葉は
メタファー(隠喩)ではなく
本気で福島さんは
そう思ってるんですね
決して長くはない
制限時間の中で
緻密に
丁寧に
相談者の日常や
ひとつひとつの動作
人生観までをも
探り出していく
福島さんは
「どんな会話の中にも
無駄が何もないんですよ
お客様から聞く話って
その人が何を感じて
どう思って生きているかなんて
全然わからないので
だからその人の生活とか動きとか
そういったすべてが
いるんですよ」と
そう語ります
この
ホリスティック(全体性)なビジョンは
今月前半に放送された
「誰ひとり、見捨てない」小児神経科医・友田明美
の記事における
友田医師を
思い起こさせますね
アースフルネス的に
「無駄は何もない」の視点を
ひるがえしたなら
「無駄なものしかない」が
そこには
同居しているのですが
無駄の集積は
この「2」の世界においては
見る人の目的や
主観者のビジョンによっては
福島さんのように
「宝の集積」にもなりえて
「想いを
形にしたいと思ってる
お客さんの中に
言わない何かがあるんですよ
何かがあるの
こう思っている
ああ思っているとか
つらい思いとか別としても
自分では気づいていない
思ってないかもしれない部分でも
何かが絶対に
経験上にあるような気がして
それを探すの」
と語る
福島さんは
一見すると
無駄でしかない
相談者の人生の
あらゆる集積の中から
その人が
ウソいつわりなく
笑顔になれる
ただそのための手がかりを
探ろうと
日々足掻くんですね
21歳のとき
人工ボディ技師としての
スタートを切ったものの
入った会社の
技術者は
福島さん一人
制作マニュアルなど
いっさい用意されることなく
制作に関するすべてを
自分でどうにかするよう
指令をくだした社長は
その2年後
借金を残して失踪
「障害者を食い物にした詐欺だ」と
詰め寄られ
社員が次々と
辞めていくなか
最後に残ったのが
福島さん
ただ一人だったわけですが──
それでも
逃げ出すことなく
踏みとどまった
あきれるほどの
福島さんの底力には
ただただ
敬服するしかありません
そこから
顧客ひとりひとりに
手紙を書き
技術と物とで
代償を支払うことを
決断した福島さんは
振り返ることも
ためらわれるほどの
屈辱を
浴びせられながら
無我夢中で
顧客と
人工ボディとに
食らいつくように
向き合い続けたというんですね
そして
3年が過ぎたころに
ようやく
感謝の言葉が
届くまでの技術を
獲得することになり
28歳の時に
大手の技師装具会社に
迎えられ
現在の工房があります
ぼくはそんな
福島さんの
一人の人生の
あらゆるすべてに
寄り添うような
独自の塗装工程の
その流儀に
人生のうまみのようなものを
見ずにはいられません
「確かにキレイじゃないんですよ
私の作るものは
ムラも多いし
いろんなムラが入って
ひとつの皮になっているイメージなので
とおり一遍の色に
しないようにしている
だからこそ
生きてみえるようになるのかなあと
思ってる」
ぼくらの人生も
まったくおんなじです
とおり一遍の
色ばかりではない
喜怒哀楽
悲喜こもごもが
あるからこそ
人生は
「生きてみえる」に
違いありません
今日も
ありがとうございました

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11月26日放送の
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」を見ました
密着取材の相手は
先天的な障害や
事故や病気で失った
体の一部を補う
シリコン製のボディパーツを
制作する
人工ボディ技師の
福島有佳子さんです

出典:oreno-trend.biz
当代一と
世界的にも名高い
福島さんの
人工ボディは
単にリアルなだけのものとは
一線を画します
リアルなだけのものであれば
芸術家にだって
ひいては
機械にだって
作れてしまうわけですが
福島さんのそれは
福島さんの手による
完全フルオーダーでありながら
イエスや
釈迦(ブッダ)の
対機説法(対話術)を
彷彿とさせるような
徹底された
カウンセリングのもとに
機能性や
装着感を含めた
個人個人に
限りなく適合するものを
妥協なく
目指しているため
まるで
魂が宿ったかのような
その人のための
その人だけの
人工ボディが
生み出されることになります

出典:atsumorikouwaka.com
「その人の体を
作っているんです
その人の体を
作りたいんです」
という言葉は
メタファー(隠喩)ではなく
本気で福島さんは
そう思ってるんですね
決して長くはない
制限時間の中で
緻密に
丁寧に
相談者の日常や
ひとつひとつの動作
人生観までをも
探り出していく
福島さんは
「どんな会話の中にも
無駄が何もないんですよ
お客様から聞く話って
その人が何を感じて
どう思って生きているかなんて
全然わからないので
だからその人の生活とか動きとか
そういったすべてが
いるんですよ」と
そう語ります
この
ホリスティック(全体性)なビジョンは
今月前半に放送された
「誰ひとり、見捨てない」小児神経科医・友田明美
の記事における
友田医師を
思い起こさせますね
アースフルネス的に
「無駄は何もない」の視点を
ひるがえしたなら
「無駄なものしかない」が
そこには
同居しているのですが
無駄の集積は
この「2」の世界においては
見る人の目的や
主観者のビジョンによっては
福島さんのように
「宝の集積」にもなりえて
「想いを
形にしたいと思ってる
お客さんの中に
言わない何かがあるんですよ
何かがあるの
こう思っている
ああ思っているとか
つらい思いとか別としても
自分では気づいていない
思ってないかもしれない部分でも
何かが絶対に
経験上にあるような気がして
それを探すの」
と語る
福島さんは
一見すると
無駄でしかない
相談者の人生の
あらゆる集積の中から
その人が
ウソいつわりなく
笑顔になれる
ただそのための手がかりを
探ろうと
日々足掻くんですね
21歳のとき
人工ボディ技師としての
スタートを切ったものの
入った会社の
技術者は
福島さん一人
制作マニュアルなど
いっさい用意されることなく
制作に関するすべてを
自分でどうにかするよう
指令をくだした社長は
その2年後
借金を残して失踪
「障害者を食い物にした詐欺だ」と
詰め寄られ
社員が次々と
辞めていくなか
最後に残ったのが
福島さん
ただ一人だったわけですが──
それでも
逃げ出すことなく
踏みとどまった
あきれるほどの
福島さんの底力には
ただただ
敬服するしかありません
そこから
顧客ひとりひとりに
手紙を書き
技術と物とで
代償を支払うことを
決断した福島さんは
振り返ることも
ためらわれるほどの
屈辱を
浴びせられながら
無我夢中で
顧客と
人工ボディとに
食らいつくように
向き合い続けたというんですね
そして
3年が過ぎたころに
ようやく
感謝の言葉が
届くまでの技術を
獲得することになり
28歳の時に
大手の技師装具会社に
迎えられ
現在の工房があります
ぼくはそんな
福島さんの
一人の人生の
あらゆるすべてに
寄り添うような
独自の塗装工程の
その流儀に
人生のうまみのようなものを
見ずにはいられません
「確かにキレイじゃないんですよ
私の作るものは
ムラも多いし
いろんなムラが入って
ひとつの皮になっているイメージなので
とおり一遍の色に
しないようにしている
だからこそ
生きてみえるようになるのかなあと
思ってる」
ぼくらの人生も
まったくおんなじです
とおり一遍の
色ばかりではない
喜怒哀楽
悲喜こもごもが
あるからこそ
人生は
「生きてみえる」に
違いありません
今日も
ありがとうございました
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