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「葬式仏教から生式仏教へ」僧侶・高橋卓志

本日もお越しいただき
ありがとうございます




12月17日放送の
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」を見ました




密着取材の相手は
その人が
「この世で生きた証し」
共有することを
「葬儀の場」と定義し
100人いれば
100通りの送り方があると
型破りで
あたたかな葬儀を
創り出してきたとされる
僧侶の高橋卓志さんです
無題_convert_20181226123718
出典:oreno-trend.biz




ぼくの経験上
過去
死者の弔いに
かかわった
そのすべての葬儀において
必ずや通過してきた儀礼が
仏教を主軸とした
お葬式ですが

死者を介してしか
かかわることがない仏教

というのは
よくよく考えてみれば
不思議なことです




なぜなら
釈迦(ブッダ)が残した
言葉や哲学を
読み解くなら
「今を生きる人」にこそ
活かされるべきもの
であることは
あまりに
明白だからです




にもかかわらず
生きていると
認識していた人が
二度と動かない
という
非日常性

ぽっかり空いた隙間に
便乗するかのように
何十万
何百万単位の
お金が動き
支払った金額によって
戒名に等級(ランク付け)
成されることもある
という滑稽さ




釈迦(ブッダ)の
言葉の本質から
かけ離れた
葬式仏教
疑問を抱いてきた
ぼくですが




現に
高橋僧侶は
子供の頃に
「お前んとこは人が死ぬと儲かるんだな」
という言葉を
浴びせられ
こころの傷となり
苦しみとなったといいます




遺族と
亡き人へ
寄り添うような
聞き取りから
形作られていく
高橋僧侶の
型通りではない
ケースバイケースの葬儀

そして
遺族が負担する
葬儀費用を抑えるために
葬祭業者を
なるべく入れずに
できることは自分でするという
誠実な姿勢は

「唄うべき歌は今なお唄い続けている」
アリとキリギリス

の記事でご紹介した
「納得」
遺族に
もたらしていきます




「住職」とは
そもそもは「十職」だったと
高橋僧侶は
語るのですが

これは
葬式だけの
住職ではなく
学校の先生だったり
土木の仕事をしていたり
十の職(プロフェッション)を持つ
総合的なコーディネーター
地域のプロデューサー

お坊さんの役割だった
ということなんですね




住職ではなく
「十職」として
高橋僧侶は
地域に対して
配食サービス
訪問介護
成年後見人などの
ネットワークを形成し
NPOバンクの設立にも
携わり
地域への
様々な貢献の手を
差し伸べていきます




最後に
プロフェッショナルとは?
と問われた
高橋僧侶は
こんなふうに答えます




坊さんという
宗教的な特権に
頼るのではなく
一人の人間として
視点と立脚点を
社会に置く
そしてその社会にあふれる
様々な苦しみを
緩和解消していく
それが坊さんだと思います





一人の人間として
視点と立脚点を
社会に置き
葬式のときだけの
仏教ではない
パワースポットブームや
バラエティ番組の
暇つぶし扱いにとどまらない
リアルタイムに
社会に息づく
「生きること」
それ自体を儀式とするような
苦楽を生の証しとし
生そのものを式する
そんな仏教

波及していくことを
陰ながら祈りつつ

特定の宗教に
属さない立場のぼくもまた
微力ながら
下支えになっていきたいです




今日も
ありがとうございました



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「マイペースにこそ自由は開かれる」 からくり人形師・九代目玉屋庄兵衛

本日もお越しいただき
ありがとうございます




12月10日放送の
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」を見ました




密着取材の相手は
江戸時代中期の大名
徳川宗春が見い出した
生没年不明の
人物から始まった
280年の伝統を受け継ぐ
からくり人形師の
九代目
玉屋庄兵衛
さんです
tamayashoubee.jpg
出典:robi-deagos.blogspot.com



「絶対マイペースでいかなきゃ
自由に生きるべきです」

くりかえし
マイペースの重要性を
視聴者に対し
そして自分自身に対し
訴えかける
庄兵衛さんなのですが




低賃金に加え
低社会保障
ゆっくりと
子育てに専念することもできない
夫婦共働きが多い
世知辛い時代にあって
人間誰しも
マイペースを貫きとおすことなど
容易に
できるものではありません




ぼくが日々綴る
俯瞰した視点と
柔軟性が求められる
このブログも
仕事や子育てに
追われる日々を過ごし
満足な睡眠時間も得られない
精神の
鎮まりのときを持てないような方には
なかなか届くものではないと
発信者としても
自覚するところでもあります




なのですが
そんなときだからこそ
やはり
正気を失わないためにも
自分を見失わないためにも
可能な範囲で
「マイペース」を意識しながら
一個一個の石畳を
確実に踏み歩くように
生きることは
豊かな人生を歩むうえで
大切な要素
だと
ぼくは思います




前回の記事
「唄うべき歌は今なお唄い続けている」
アリとキリギリス

に引き続き
「納得」が
のちのその人の人生を支える

とは
「ちゃんと自分という人間でいられる場所」
乳腺外科医・明石定子

の記事における
明石医師の言葉ですが




マイペースを
意識しながら
生きることは
「納得の石畳」を
一個一個
丁寧に歩むこと

ほかなりません




七代目の父が亡くなり
八代目を継いだ
天才肌の
兄である正夫さんは
コンピューターと融合した
からくり人形を
制作するなど
新しい時代を
切りひらこうとしていた
道なき道の
開拓者でしたが

その正夫さんもまた
癌でこの世を去り




九代目として
玉屋の看板を背負うことになった
庄兵衛さんは
華もなければ
奇抜さもない

辛辣な言葉を
浴びせられ

先代についていた
弟子たちが
工房を去ってゆくなか

江戸からくりの最高峰
弓曳童子(ゆみひきどうじ)
復元不可能な状態で
発見されるのですが




庄兵衛さんは
持ち主のもとへ
何度も通い
壊れてしまっている
複雑奇妙なからくりを
緻密に
根気強く読み解き
復元させることに
全身全霊をそそぎます




そのときの
庄兵衛さんに
「先代を超えなければ」という
気負いはなく
むしろ
「(そういうものは)捨てた」
そう言います



庄兵衛さんは
「マイペース」の
外側
を歩くのではなく
あくまで
「納得の石畳」をのみ
歩くことを
選んだ
わけです




弓曳童子を復元させ
辛辣な雑音を
一蹴した
庄兵衛さんは
冒頭に
「絶対マイペースでいかなきゃ
自由に生きるべきです」

そう言いました
blogger-image-1353076042_convert_20181218205915.jpg
出典:robi-deagos.blogspot.com





定められた石畳の
その一本道を
納得しながら
歩き続けることが
なぜに自由なのか?




自由とは
制限がないところにこそ
あるものではないのか?




実は
そうではないのです




この「2」の世界において
自由は
不自由の対比の中にしか
見つけることができません





自分にできないことと
向き合うことをせず
できないことまでも
せしめようとし
それが得られずに
他人に八つ当たりし
二重に
自分を苦しめることが
果たして本当に
自由と言えるでしょうか?





「納得の石畳」を歩くことは
自分にできることと
できないこと
必要なものと
必要でないものを
丁寧に見極めながら
「足るを知る」

その作業に
ほかなりません




実はこの
「足るを知る」
老子「道徳経」33章のなかの
言葉の一部ですが
原文には
もうちょい続きがあります



「知足者富」



「足るを知る者こそ
富める」





自分にできること
必要となるものが
はっきりと見えている
石畳の一本道は
多少の不自由に
煩わされることのない
真なる自由と
豊かさへの
いちばんの近道です





今日も
ありがとうございました



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「ちゃんと自分という人間でいられる場所」 乳腺外科医・明石定子

本日もお越しいただき
ありがとうございます




12月3日放送の
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」を見ました




密着取材の相手は
11人に1人の
女性がかかると言われる
乳がん治療に
25年ものあいだ
向き合ってきた
卓越した技能と
豊富な経験と知識に
裏打ちされた
医学的ビジョンと
多角的ビジョンでもって
患者の希望に寄り添い
最善の治療法を導き出す
明石定子医師です
ダウンロード-5_convert_20181210115346
出典:anogate.jp



『治すか
治さないかだけじゃ
ダメなんですよね
そのあとの人生が
あるということを前提とした
治療をやっていかないといけない

本人が「よし これで行こう」と
思ってくれれば
そのあと
前向きに生きられるとか
「この選択でよかったな」
「これでよかったんだ」
と思ってもらえるような
「納得」
のちの人生を支える』

明石医師は
語るのですが




実は
ぼくら人間は
毎日が
「納得」によって
支えられることになる

言っても
過言ではありません




ここでいうところの
「納得」は
ぼんやりとしていて
はっきりと見えていなかった
人間関係だったり
仕事上の問題だったり
過去のトラウマだったりの
その本質が
はっきりと見えること

意味します




ぼくら人間の
こころを苦しませる
その根本原因は
常に
ありのままの現状が
「感情」や
「思い込み」の
フィルタリング
によって
はっきりと見えないからこそ
どうしていいのかわからず
不安がぬぐえないまま
途方に暮れ
怒りや悲しみに
さいなまれる

というところが
出発点なんですね




ぼんやりしていて
はっきりと見えない
自分を苦しめるものの
その真の姿に
ピントが合い
よく見えることによって
自らを納得させ
自らを救う力
それこそが
マインドフルネスや
アースフルネスの力の
その一端です




ファーストオピニオンで
「温存はできないから全摘だ」
と突きつけられ
他の医師も訪ね歩き
やがて
明石医師にたどり着き
他のいくつかの選択肢を
導き出してもらい
今なお
明石医師と
ともに癌と戦い続ける
花嫁着物コーディネートサロン
「CUCURU」代表取締役の
安東夏子さんは
こんなふうに
明石医師を語ります
ando.jpg
出典:wecolle.jp



「自分らしく生きなさい」と
言ってくれてる気がしていて
選ぶってことも選択肢も
ちゃんと与えてくれるじゃないですか
なんかそれがいいんですよね
あんまり重くないのもいい

先生とのやりとりっていうのは
私の中ですごい
気持ちを保つのに
すごくよくて
ちゃんと自分っていう人間でいられるのが
先生との対峙だなと思っているので」





「ちゃんと
自分という人間でいられる
対峙の場所」





ぼくが
このブログと
メルマガとで
目指すところを
明石医師と
安東さんに
示してもらった気がしました




今日も
ありがとうございました





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「とおりいっぺんの色ではないからこそ人生」人工ボディ技師・福島有佳子

本日もお越しいただき
ありがとうございます




11月26日放送の
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」を見ました




密着取材の相手は
先天的な障害や
事故や病気で失った
体の一部を補う
シリコン製のボディパーツを
制作する
人工ボディ技師
福島有佳子さんです
lif14102116170020-p1_convert_20181129173136.jpg
出典:oreno-trend.biz




当代一と
世界的にも名高い
福島さんの
人工ボディは
単にリアルなだけのものとは
一線を画します





リアルなだけのものであれば
芸術家にだって
ひいては
機械にだって
作れてしまうわけですが

福島さんのそれは
福島さんの手による
完全フルオーダーでありながら

イエス
釈迦(ブッダ)
対機説法(対話術)
彷彿とさせるような
徹底された
カウンセリングのもとに
機能性や
装着感を含めた
個人個人に
限りなく適合するものを
妥協なく
目指しているため
まるで
魂が宿ったかのような
その人のための
その人だけの
人工ボディが
生み出されることになります

body_image-300x200.jpg
出典:atsumorikouwaka.com





「その人の体を
作っているんです
その人の体を
作りたいんです」

という言葉は
メタファー(隠喩)ではなく
本気で福島さんは
そう思ってるんですね




決して長くはない
制限時間の中で
緻密に
丁寧に
相談者の日常や
ひとつひとつの動作
人生観までをも
探り出していく
福島さんは

「どんな会話の中にも
無駄が何もないんですよ
お客様から聞く話って
その人が何を感じて
どう思って生きているかなんて
全然わからないので
だからその人の生活とか動きとか
そういったすべてが
いるんですよ」

そう語ります





この
ホリスティック(全体性)なビジョンは
今月前半に放送された
「誰ひとり、見捨てない」小児神経科医・友田明美
の記事における
友田医師を
思い起こさせますね




アースフルネス的に
「無駄は何もない」の視点を
ひるがえしたなら
「無駄なものしかない」
そこには
同居しているのですが




無駄の集積は
この「2」の世界においては
見る人の目的や
主観者のビジョンによっては
福島さんのように
「宝の集積」にもなりえて






「想いを
形にしたいと思ってる
お客さんの中に
言わない何かがあるんですよ
何かがあるの

こう思っている
ああ思っているとか
つらい思いとか別としても
自分では気づいていない
思ってないかもしれない部分でも
何かが絶対に
経験上にあるような気がして
それを探すの」

と語る
福島さんは




一見すると
無駄でしかない
相談者の人生の
あらゆる集積の中から
その人が
ウソいつわりなく
笑顔になれる

ただそのための手がかりを
探ろうと
日々足掻くんですね





21歳のとき
人工ボディ技師としての
スタートを切ったものの
入った会社の
技術者は
福島さん一人

制作マニュアルなど
いっさい用意されることなく
制作に関するすべてを
自分でどうにかするよう
指令をくだした社長は
その2年後
借金を残して失踪

「障害者を食い物にした詐欺だ」
詰め寄られ
社員が次々と
辞めていくなか
最後に残ったのが
福島さん
ただ一人だったわけですが──

それでも
逃げ出すことなく
踏みとどまった
あきれるほどの
福島さんの底力には
ただただ
敬服するしかありません




そこから
顧客ひとりひとりに
手紙を書き
技術と物とで
代償を支払うことを
決断した福島さんは
振り返ることも
ためらわれるほどの
屈辱を
浴びせられながら
無我夢中で
顧客と
人工ボディとに
食らいつくように
向き合い続けたというんですね




そして
3年が過ぎたころに
ようやく
感謝の言葉が
届くまでの技術を
獲得することになり
28歳の時に
大手の技師装具会社に
迎えられ
現在の工房があります




ぼくはそんな
福島さんの
一人の人生の
あらゆるすべてに
寄り添うような
独自の塗装工程の
その流儀に
人生のうまみのようなものを
見ずにはいられません




「確かにキレイじゃないんですよ
私の作るものは
ムラも多いし
いろんなムラが入って
ひとつの皮になっているイメージなので
とおり一遍の色に
しないようにしている
だからこそ
生きてみえるようになるのかなあと
思ってる」





ぼくらの人生も
まったくおんなじです




とおり一遍の
色ばかりではない
喜怒哀楽
悲喜こもごもが
あるからこそ
人生は
「生きてみえる」に
違いありません





今日も
ありがとうございました





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「結果」のみで人を断罪することなかれ~脚本家・坂元裕二~

本日もお越しいただき
ありがとうございます




11月12日放送の
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」を見ました




密着取材の相手は
ぼくの世代以上では
知らぬ人はいないだろう
大ヒットドラマ
「東京ラブストーリー」の脚本を
23歳で手掛け
時代の寵児となったものの
様々な葛藤から
引退し
長い年月を経て
「MOTHER」
「それでも、生きてゆく」
「最高の離婚」
「カルテット」
などの
人間が持つ
深い闇と
その闇を
ほのかに照らすような
あたたかい
ともしびを描いた
名作テレビドラマを
世に送り出した
脚本家の
坂元裕二さんです
10071243_784227_convert_20181116151148.png
出典:www.orangenews.hk





自称
天才派ではなく
努力派でもなく
あがき派
忍耐派
だと語る
坂元さんは

「オレは違うところに行きたいんだ…とか
探している…とか
別の場所へ…とか
かっこいいこと言ってる人って
見えていない人だと思う」

「集大成とか言われたらもうダメなの
それは自分の未知なる泉が枯れちゃってるから
汲んである泉で作ってるから
集大成とか言われちゃうんです」


などなど
本質の
さらにその中心点を
射抜くような
鋭利なまなざし

今回記事にしていくために
書き留めた言葉
すべてあれば
ほかに何もいらないんじゃないかと
思えるほどの
脚本家を志す人間の
核となり
こころえとなりえる
厳しくも
深くにささる
確かな至言ばかりでしたね




「スキです」
という言葉に
好きという気持ちが
宿るのではなく
その言葉の
周囲を取り巻く
鋳型となるものを描いてこそ
物語に
本物の「スキです」が宿るし
それこそが
脚本だ
というお話は
小説家を目指してたころに
教えてほしかったなあと
苦笑いしてしまった
これまた重要な本質ですね

とはいえ
その頃の自分だったら
坂元さんが語ったことの
大切さを
とらえられなかったに
ちがいありません





病的なまでに
ストイックに
自分にウソをつくことを
避ける
坂元さんに
「フィクションなのに
うそをつかないとは
どういう意味か?」

という質問を
ディレクターが
投げかけるのですが
それを受けて




お話の都合や
作者の都合で
作られた物語では
作者の物語になってしまう

ぼくの物語ではなく
この人たち(登場人物たち)の
物語であり
どんなに面白いストーリーよりも
本当にその人たちが
生きているように見える
そんな物語を作りたい

といった返答をしたり




社会ありきで
人物を書くのではなく
人物や
その繋がりを
探求することで
社会や世の中が
自然と
立ち上がってくる

といった言葉や




「多数派か少数派かっていったら
少数派のために書きたい
10元気な人が
100元気になるための作品は
たぶんたくさんあるけど
僕はマイナスにいる人が
せめてゼロになる
-5が-3ぐらいになる
という作品を目指してる」

という言葉に
坂元さんの
ゆるぎない人間賛歌
見るような
そんな気がしてなりません





坂元さんは
自動車の
整備工場を営む
両親のもとで
三人兄弟の長男として
育ちました




年の離れた
弟に対し
どう接していいのかわからず
弟が自分を慕い
追いかけてくるのを
わかっていて
逃げてしまった
そのとき
弟が車に撥ねられた
その光景を
今でも忘れることができず
弟ともう一回
やり直したいという
後悔の念を
ずっと抱えてきたと
そう語ります




23歳で
トレンディドラマの
名手と呼ばれ
数字さえ出せば
それでいいと
もてはやされる現状に
ひたすらに
嫌悪感を抱いていた
坂元さんは




27歳で
テレビ業界を去り
新たな試みとして
映画監督に挑んでは
挫折し
小説家に挑んでは
挫折し
生活のために
再び
テレビの現場に
戻ったものの
自分の書きたいものや
方向性が
定まらぬまま
35歳のときに
「娘が誕生する」
という
転機を迎えます





共働きで
一人での子育てに
追われる坂元さんは
「子供が生まれるまでは
自分は作家なんだから
遊ぶことが大事なんだとか
友達と酒飲んだり
刺激を受けたりすることが
作家としての生き方なんだと
思っていた」
ものの
それが
間違いであり
「日常」にこそ
本当に大事なことが
潜んでいることに
育児をとおして
気づいた

そう語ります




その経験を活かして
書き上げられた
43歳のときに
発表された作品
「MOTHER」では
娘を虐待する
母親が
描かれるのですが
放送当初は
虐待する母親に対し
罵倒の声が
多く寄せられた
といいます




ですが
坂元さんは
「それはちがう」
断定します

ここからの言葉は
ぼくが
このブログ
「アースフルネスライフを生きる」をとおして
お伝えしてきた言葉

そのものでした






「虐待という事実は
当然否定すべきことだけど
何も知らずに簡単に
あの母親を否定することはできない
結果だけ見て
手を出したひどい女だ
ひどい母親だって断罪することは
ぼくにはできなかった」








ドラマは
反響を呼び
生きづらさを抱える
多くの視聴者から
「他人事とは思えなかった」
「救われた」

といった声が
寄せられたといいます



こうして
坂元さんは
ようやく
「脚本を書く理由」という
暗闇のなかの
ともしびを
見つけ出し
そのともしびを頼りに
歩むべき道を
歩き始めました




というのも
束の間
テレビドラマの脚本に
「泉の枯渇」を
感じ始めた
坂元さんは
新たな挑戦として
舞台の脚本へと
歩み始め
未知の泉を
汲み始めることができた
坂元さんは
ちょっとだけ
うれしそうでした






今日も
ありがとうございました





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